ハイバイ『ヒッキー・ソトニデテミターノ』感想

 

生きづらさやDV、コミュニケーションといった、直視するのがしんどいような問題をコミカルにも深く描いた作品。

私が特に共感したのは親子の難しい距離感だった。家庭内で腫れ物扱いされるあの感じ、キレて「は!?」とか大きな声で言っちゃうあの感じ、自分と重ねて見ていて心が痛むのを感じた。

 

親に手を上げてしまう子ども、無条件にいつまでも愛せるわけではない親心。それでも両方に愛があるから離れられなくて、どうしようもなくて、つらい。

 

私は家に居ることのほうがキツかったから、ひきこもる人の気持ちは今まで考えたことがなかったけれど、「外に出れば幸せになる確率が上がる」という言葉にはなるほど、と思った。

しかし、外に出た結果傷ついて取り返しがつかなくなるパターンもあることを、この物語の最後で思い知る。

結局、家に引きこもっていても、外に出ても、心にはどんどん傷が増えてゆくのだ。

世知辛い

 

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